先月号でお知らせした通り、Windows10へのアップグレードに関して、マイクロソフトが半ば強制とも言える乱暴な推進策を取ったことは、各所で様々な混乱を呼び、消費者庁が注意喚起を促すまでになってしまいました。
日本マイクロソフトの社長は、この件に関して7月5日の記者会見で「更新に関する通知内容が分かりにくく、お客様にご迷惑をおかけしてしまったケースが多々あった。」と陳謝しました。

ユーザーからの強い批判を受けたマイクロソフトは、ようやく方針を転換し、かねてから望まれていた「アップグレードを辞退する」という選択肢のボタンを、アップグレード通知画面内に追加しました。約1年前のWindows10リリース当初から望まれていた「辞退」のボタンを、無償アップグレード期間が終了する直前の今頃になって、やっと追加してきたというのは、遅きに失した感は否めませんが、これ以上の混乱を避けるためにも、今回はアップグレードをしないという決断をされた方は、下記のページの内容などをご参考に、「辞退」の手続きをやっておかれたほうがよろしいかと思います。

Windows 10 無償アップグレードの通知 (その1) | CS3 Windows
https://blogs.technet.microsoft.com/cs3_windows/w10notice1/

繰り返すようですが、問題になっているのは、ユーザーそれぞれの思惑や事情を考慮しない強引なアップグレードの推し進め方であって、Windows10というOS自体に問題がある訳ではありません。最新のOSを無償で提供する、という姿勢も本来は賞賛されるべきことです。今回の混乱を教訓に、今後共マイクロソフトには、ユーザー目線に立った快適なパソコン環境の提供をお願いしたいと思います。

【しばわんこ】