「写真を撮るよ」と言われると、誰もが無意識にとってしまう「ピースサイン」ですが、これからはうかつにできなくなるかもしれないという話を耳にしました。
キーワードは「指紋」です。
指紋によって個人を認証するという仕組みは、パスワード等を入力せずとも指一本で本人と確認できる利点があるので、スマホやドアのロック解除、金融サービスなどでも利用が拡大しています。しかしそうなると、それを悪用しようとする連中も必ず出てきます。現在では、指紋を複製して他人になりすますという技術が確立されつつあるそうです。
怖いのは、その指紋データは手を撮影した画像からでも読み取れてしまうということです。特別に指先だけを接写しなければならないということはなく、何気なく撮られた記念撮影であっても手のひらが写っていれば読み取れる可能があるそうです。
最近は、ツイッターやフェイスブックに投稿したりして、個人の写真がネット上に公開されることは珍しくなくなっています。「ピースサイン」で指先が写っている写真もたくさん投稿されています。その写真から個人の指紋データが盗まれてしまう恐れがあるということです。自分で投稿しなくとも人が撮影した写真に写り込むこともありますし、指紋は個人の身体的特性なので、万が一漏えいした場合にはパスワードのようには変更することができないという弱点もあります。
おちおちピースもできないとは、なんとも世知辛い世の中になったものですが、一応頭に入れておいた方が良さそうですね。
【しばわんこ】